大島には、季節を感じる旬のものがたくさんあります。
今の旬と言えば、桑の実です。子どもたちも大好きで、どこにあるのか、どこの桑の実がおいしいのかも、もちろん、知っています。
旬を味わおうと、桑の実でジャムを作りました。
煮詰めていくと、あまーい香りがしてきました。
先生方に味見もしてもらって、完成!
出来上がったジャムは、パンやビスケットにつけて食べました。
旬のものを味わい、大島の自然の豊かさを感じ、大島がまた大好きになった子どもたちでした。
5・6年生は総合的な学習の時間に「大島の先人に学ぼう」というテーマで、大島の文化的景観をきっかけに、調べ学習に取り組んでいます。
大島港の広場には、石碑が建っています。5・6年生が生まれる前からあるもので、幼いころからその周辺でよく遊んでいました。今でも、かくれんぼのときにはその石碑の後ろにかくれたり、ときには登ったりしています。
そんな身近な石碑ですが、そこには昔から大島に伝わる言葉が刻まれています。「自力更生」です。
「大島の文化」について調べ学習を進めた5・6年生は、その石碑と「自力更生」について、大島郷の山本徳蔵さんにインタビューすることにしました。
山本徳蔵さんは、今年89歳で島一番のご長寿です。
・話は江戸時代にさかのぼります。飢きんのために作物がとれないで生活が苦しかったとき、1~2軒だけ、向いの無人島「宇々島」にわたったそうです。宇々島は海産物が豊富で、そこで生活することで、豊かになって大島に戻って生活を立て直したそうです。
・それ以来、昭和30年代まで3年単位で島の中から1~2軒わたり、生活を立て直すことを繰り返したそうです。宇々島にわたっている間は、島の役目や負担を免除にして助け合ってきたといいます。
・こうして大島の人は互いに支え合い、自立しながら豊かにくらしてきたのです。
この相互に助け合う精神を後世に伝えたいという願いを込めて昭和26年に石碑は建てられたそうです。
これが、大島から見える宇々島です。
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