野外総合活動 平戸福田酒造見学・職場体験学習その4 6月16日

 酒蔵を見学したあとは,焼酎かすの堆肥化場を見学に行きました。焼酎かすは海洋投棄されていたのですが,それができなくなるそうです。焼却処分が一般的な方法なのですが,消却するとダイオキシンの問題も起こります。福田酒造では独自に堆肥化の研究に取り組まれています。このことは3〜4月にローカルニュースでも取り上げられていました。

 堆肥化場の見学のあと,ショールームで酒造りのビデオを視聴し,社長さんにいろいろな質問に答えていただきました。最後には六島のおじいちゃんで,以前ここで杜氏として働いていらっしゃった方から当時の思い出などを話していただきました。

 この堆肥は籾殻に焼酎かすをかけ菌で発酵して作られます。焼酎かすを堆肥化するためにはどんな菌を使うか,焼酎かすはほとんどが水分なのでそれを蒸発させるために高温で発酵させなければいけない点が難しかったそうです。  ほとんど水分はなく,においも全くと言っていいほどありません。
 堆肥づくりのポイントは1.5mの高さに積み上げること,この菌は好気性のためよくかき混ぜないといけないということでした。このポイントさえ押さえれば,家庭の生ゴミも堆肥にできるだろうということでした。社長さん曰く,市販されているEM菌などよりもはるかに優れているだろうとのことでした。
 通気性をよくするため,管を入れてあります。籾殻を使っているので,通気性もよいだろうということでした。
 この堆肥を少し分けていただき,分校でも堆肥づくりに挑戦したいと思います。
 ショールームへ戻り,酒造りのビデオを見ました。この時期は酒造りが行われていないので,大変参考になりました。  ビデオのあと,自分の課題について,いくつか質問をしました。
 社長さんが熱心に詳しく答えてくださいました。  最後に,六島のおじいちゃんで,ここで杜氏をされていた方に当時の思い出などを話していただきました。当時は冬場になると六島の男性のほとんどが九州各地の酒蔵に働きにいかれていたそうです。

準備中