水難事故防止指導1998/6/24

 6月24日(水),六島分校では佐世保西消防署小値賀出張所の消防士さん2名を迎えて,水難事故防止指導を行いました。当日は平和丸避難訓練,心肺蘇生法の訓練を行いました。消防士さんの指導のもと,実際に人工呼吸,心臓マッサージを行うなど,大変有意義な訓練となりました。予定されていた着衣入水による訓練は,悪天候のため中止しました。

hinan.jpg (4294 バイト) まず平和丸からの避難訓練を行いました。救命胴衣をつけ,すばやく避難することができました。毎年訓練している成果でしょう。
sosei1.jpg (4579 バイト) 次に心肺蘇生法の指導を受けました。

事故者を発見したら→意識を確認する

 ○ 意識がある・・・冷静にして観察する。
 ○ 意識がない・・・気道を確保する!
             周りに知らせる!

意識があるか確認する

 頬をたたいたり,脇腹をつねったりして意識があるか確認する。

 意識がない・・・「意識なし」

sosei2.jpg (3895 バイト) 呼吸をしているか確認する

  鼻,口の近くに耳を近づけ,呼吸をしているか確認をする。

 呼吸をしていない・・・「呼吸停止」

sosei3.jpg (4604 バイト) 脈があるか確認する

 頸動脈をさわり,脈拍を調べる。(心臓が動いているかの確認)

 脈がない・・・「脈なし」

sosei5.jpg (3986 バイト) 気道確保の仕方

○ 頭部後屈法
 片方の手を額にあてそらし,もう一方の手を後頭部近くのうなじにおいて持ち上げる。

sosei7.jpg (3563 バイト) 人工呼吸の仕方

@ 気道を確保したまま,患者の鼻をつまむ。
A 最初に2回吹き込む(患者の胸が軽く膨らむ程度に1回1〜1.5秒かけて) ※片方の目で胸の方を見ながら
B 頸動脈をさわり,脈拍を調べる。
C 脈があれば,人工呼吸を継続する。脈がなければ,心臓マッサージを実施する。

人工呼吸実施回数
 ・ 成人は5秒に1回, ・ 小児は4秒に1回, ・ 幼児は3秒に1回

sosei6.jpg (4823 バイト) 心臓マッサージの仕方

@ 衣類を取り除き,患者を堅い床に水平に寝かせる。
A 患者の横に位置し,胸骨の下から1/3の部分をさがす。
B 両手を組んで体重をかけ,垂直方向に約3〜5cm沈むまで圧迫する。
C 手は離さず,人工呼吸と並行してリズミカルに行う。

sosei8.jpg (4036 バイト) 救助者が2名の場合・・・人工呼吸と心臓マッサージとに分かれる

@ 意識の確認
A 人工呼吸を行う(最初は2回,次からは1回)
B 心臓マッサージを行う・・・5回
C A(1回),Bを繰り返す

 

心肺蘇生法の実施回数

成人に対して
 ● 救助者が1名の場合
  人工呼吸(2回)→心臓マッサージ(15回)<80〜100回/分>→(繰り返す)

 ● 救助者が2名の場合
  人工呼吸(2回)→心臓マッサージ(5回)<80〜100回/分>→[2回目以降]人工呼吸(1回)→心臓マッサージ(5回)(繰り返す)

小児・乳幼児に対して
 ● 救助者数に関係なく
  人工呼吸(1回)→心臓マッサージ(5回)<80〜120回・分>(繰り返す)

ko1.jpg (3685 バイト)sensei.jpg (4362 バイト) 最後に子どもたち,先生も練習してみました。
実際にやってみると,頭ではわかっているつもりでも,順番を間違えたり,やらなければならないことをとばしてしまったりと,なかなか難しいものでした。
しかし,指導していただいて,みんな上手くできるようになりました。

 六島分校にはプールがないので,水泳の授業は夏休みの水泳の練習は港で行います。事故がないようにくれぐれも注意したいと思います。